いきたい。







あんたがいれば いい。
どこでも。



つまらなく ないの。


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「おーい、キョン…あれ、寝てんのか?」



朝。惰眠を貪るキョンに谷口が話しかけて来た。


あたしの早朝企画についてこれなかったのかしら

ほんっと体力ないわねこいつ。



谷口のバカは原因はお前だろと言いたげにあたしを見た。
いつも通り口出しはしないのかと思ったけど、今日は違ってたわ。



「おい涼宮、たまにはこいつ休ませてやれよ。
最近いつもより疲れた顔して来てるぞ?」


言われて少しムッとした。


「あんたには関係ないでしょ?」


「お前な…。」



大仰にため息をついて、谷口はキョンの頭を少し撫でた。


またむかつく。触らないでよ。



「ん…。」


ふとキョンが身動きをする。
起きたのかしら。



「…もーちょっとくらい寝かせろ…ハルヒ…。」




「あらら。」



「え。」



ば、バカ!なにあたしの名前呼んで…。




「悪い、確かに邪魔したな。」

「うるさい!」


「いってえ!」



逃げていく谷口は無視して、キョンに視線を戻した。
さすがに騒がしかったから目を覚ましたみたい。


「何だ?なに騒いでんだよ?」

「…なんでもないわよ。」



そっぽを向きながら。


なんだか嬉しくてたまらなかった。



今日は一緒に部室にいきたいって

思った。



end


乙女ハルヒのつもりです。
谷口のポジションをはかりかねてるなあと思った一品。;


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